|
勢水は頭から
山笠は驀走する重戦車です。もの凄いエネルギーを消費します。舁き手は常時オーバーヒート一歩手前。 そこで大事な物が、「勢い水」という冷却水です。炎天下、冷却水無しで、山笠はどれ程
走れるでしょうか。頭はカッカ、心臓ドキドキ、足元ヨロヨロ。たちまちエンスト状態です。 しかし、そこに山笠の面白味があるのです。行動する山笠集団と見物者市民との間を
「一杯のバケツの水」が結びます。その水で、あなたも山笠の一員です。真っ青な夏空目がけて 勢い良く高々と水を掛けて下さい。山笠は期待に応えて驀進します。
◎水を掛ける時、鼻取りや台上りの顔面を直撃しないように注意しましょう。水は高い所から 低い方へ落ちます。高く撒き上げた水は、まず、ハチ巻を濡らし、人間の司令室、頭を冷やします。
続いてエンジンである心臓を肩から背中へ流れて冷やします。そして最後に、車軸車輪に相当する 脚を冷やすのです。また、舁き手ばかりではありません。山笠の台は金釘を使用せずに組み合わせ、
荒縄とロープで固定しています。その為に、乾燥が最も怖いので常時、水分保持が必要です。 更に山台脚部には鉄沓が地面と擦れ高熱をもち、驚く程の勢いで摩耗します。山笠にとって
「勢い水」は、担う人や押す人ばかりではなく山笠の台にとっても重要なのです。
|