博多山笠基礎知識

博多山笠基礎知識

 

  ●山笠の起源
 諸説がありますが、1241年に承天寺の開祖・ 聖一国師が施餓鬼棚(せがきだな)に乗って博多市内をまわり、甘露水をまいて疫病退散を祈願 したことが始まりとされています。

●標題
 山笠を飾る人形の題材のことで、おとぎ話、軍記物などがテーマとなり、飾り山の見送りには アニメなどを扱う場合もあります。表題は必ず奇数にするのが習わしとなっています。

●飾り山・舁き山
 舁き山は神興のようにかつぎ、追山笠などで市内を走ります。一方飾り山は、人形で豪華絢爛に 飾りつけられたもので、市内13ヶ所に展示されます。(平成12年7月現在)

●後世に残したい日本の音百選
 この舁き山の「オィサッ・オィサッ」というかけ声が、「後世に残したい日本の音百選」に選ばれました。 これは環境庁が選定したもので、全国からは風光明媚な「○○渓谷のせせらぎの音」とか 有名な「△△寺の梵鐘の音」等です。福岡県からは博多の他に大宰府の「観世音寺の鐘の音」と、 「関門海峡を通る汽船の汽笛と波の音」が選ばれています。こういう風な音ばかりの中で、 只一つ男性のかけ声だけというのが選ばれたのも実に面白いですね。環境庁もやるもんだという感じです。
 博多っ子の自慢の種がまた一つ殖えました。

●舁き山笠は七流れ。
「流れ」とは博多の町を区分したブロックの歴史的名称で、いくつかの町の集合体で構成されました。 豊臣秀吉の太町割が基本となっています。ここ30年来七つの流れで固定していますが、戦後の最大時には 12もあった。(平成12年7月現在)